縮毛矯正した後のヘアカラーで
- 希望通りの明るさにならなかった
- 根本ばかり明るくなってしまった
こんな失敗をされてしまったという方も多いのでは無いでしょうか?
そして、なんでこうなっちゃうの?と疑問に思う方も多いかもしれませんよね。
そこで、今回は
- 縮毛矯正した髪が明るくならない理由
- 縮毛矯正した髪が色ムラになってしまう理由
こんな内容をお伝えしていきたいと思います。
実はこういった失敗は毎回同じ担当者にお願いするすれば比較的避けやすいものって知ってましたか?
その理由についても、記事の最後に解説していますので、是非最後まで読んでくださいね。
目次
縮毛矯正後のカラーが入りにくい理由
縮毛矯正した髪にヘアカラーが入りにくくなる理由はいくつかあります。
高温アイロンでタンパク質が固くなる
縮毛矯正は180度以上の高温アイロン処理をするのが一般的。
そして、この熱処理は髪の中のたんぱく質を固めてカラー剤の反応を邪魔してしまいます。
カラー剤というのは簡単にいうと、、、
- 明るくするカラー剤=たんぱく質を壊して明るくする
- 暗くするカラー剤=たんぱく質の代わりに染料を詰め込む
この①②の反応で明るくしたり、色を発色させたりしています。
でも、高温アイロンで処理した髪はたんぱく質が固くなっていて、この①②の反応がうまくできません。
だから、ヘアカラーしたのに明るくならない、色が入りにくい。
こんな失敗に繋がりやすく、このケースが縮毛矯正後のヘアカラーの失敗で一番多いものになります。
矯正剤のコーティング
縮毛矯正の薬剤にはコーティング剤を配合しているものが沢山あります。
このコーティングはアイロンの熱処理に反応してツヤ感を高めたり、外側から固めることでクセを伸ばす補助をしたりという役割があります。
ただ、コーティングが強すぎるとカラー剤が髪に浸透する際に邪魔になる場合も!
カラー剤が浸透できないと薬剤の反応は不十分になってしまい、明るくならない、色ムラになるという失敗に繋がります。
元々の髪質で色が入りにくい
縮毛矯正をする、しないに関わらず元々ヘアカラーの色が入りにくかったり、明るくなりにくい髪質の人もいます。
こういった髪質の人は、キューティクルの枚数が多い為にカラー剤が浸透しにくいという考え方が業界の通説です。
この髪質の人が縮毛矯正をかけると、たんぱく質の凝固+コーティングが更にヘアカラーに反応しにくい髪へと変化させてしまう結果に!
そうなると、明るくならない、色が入らないという失敗を招いてしまいます。
縮毛矯正するとカラーがムラになりやすい
単に縮毛矯正でカラーがうまく入らないといっても、毛先が暗くなってしまった、根本だけ明るくなってしまった!
というように色々なケースがあると思います。
そこで、ここでは縮毛矯正した髪にカラーをした際にありがちな代表的な失敗を解説していきたいと思います。
毛先からの数センチが暗くなってしまうケース
縮毛矯正した髪にヘアカラーをしたら、毛先が暗くなってしまった!
こんな失敗はかなり多く見られます。
このケースの色ムラになる原因は、ダメージによって空洞になった毛先がカラー剤を一度に吸い込みすぎる事でおこります。
この失敗は、縮毛矯正に限らずブリーチやパーマを繰り返して傷んだ毛先にも多い失敗になります。
傷んだ毛先はたんぱく質が全くなく空っぽで、よく例えられるのはスポンジです
空っぽになってスポンジのようにカラー剤を吸い込みやすくなった毛先は、必要以上に色素を溜め込んで暗くなってしまう訳です
縮毛矯正がかかっていない根本だけ明るくなってしまうケース
これまでお伝えした通りに、縮毛矯正した髪はたんぱく質が固まる他にも、色々な要因が重なって明るくなりにくい髪に変化しています。
でも、新しく根本から生えてきている髪は、ヘアカラーの薬剤が浸透しやすい状態です。
この縮毛矯正した部分、していない部分のコンディションの違いが、根本だけ明るくなる色ムラの原因になります。
これは、根本だけカラー剤の反応が正常に行われて、逆に毛先はカラー剤がうまく反応できずに起こる失敗と言えます。
ちなみに、次回に縮毛矯正をかけるまでの間にヘアカラーを行う機会がある人に起こりやすい失敗でもあります。
その理由は、下の表を見てもらいながら説明させてもらうと分かりやすいです。
この表の②の髪のコンディションは、根本は自毛、毛先は縮毛矯正がかかった状態。
という事は、根本は毛先よりも明るくなりやすい状態になっています。
この状態でヘアカラーをしたら根本が明るくなってしまった。
こんなケースが大半を占めています。
前回の履歴が無いとリスクが高まる
これまでお伝えしてきた、縮毛矯正した髪が明るくならない、色ムラになってしまうというような失敗。
こんな失敗は前回までの履歴を美容師側が正確に把握できない場合にかなりリスクが高まってしまいます。
逆にいえば、
- これまでにはどんな薬剤を使って縮毛矯正をしたのか?
- 他にどんな薬剤を使ってきたのか?
- カラー剤はどのくらい反応する髪質なのか?
このような履歴が分かっていればある程度リスクを下げる事ができます。
どんなにキャリアを積んだ美容師でも、まだお付き合いが短いお客様の髪を正確に把握することは難しいので、コレまでの経験を生かした予測をたてることしかできません。
特に、縮毛矯正をした髪というのはぱっと見た感じツヤツヤになっている場合が多いですが、髪の内部やキューティクルへのダメージは確実に進んでいます。
だから、見た目では分からない髪の状態を把握する為に、①②③の履歴が必要というワケなんです。
お客様
こうなってくると、サロンの現場でも少ない情報を頼りにして、縮毛矯正した髪へのヘアカラーをするしかなくなるわけです。
まとめ
前回までの履歴がない場合、縮毛矯正後のカラーはいくら経験を積んでも難しい技術!
これを理解して頂けたあなたにこの記事を通してお伝えしたい事は、同じ失敗を避ける為の一番の良案は、同じ担当者、または同じ美容室に通うのが一番
という事です。
行きつけの美容室があれば、あなたのその時々の髪の悩みを担当者が把握できますし、その担当者がお休みのときはカルテを共有して施術履歴を正確に把握する事もできます。
これは、あなたにとっても美容師にとっても大きなメリットだと思いませんか?
まだお気に入りの美容室をみつけられていないあなたは、是非プールブーにご来店下さい。
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