予約したほうが良いのは分かってはいるんだけれど、どうしても予約って面倒なんだよな~。
だから予約しないで美容院にいきなり行っても良いよね?
お客様
普段こんな風に思っている方も実は多いのでは無いでしょうか?
美容師 髪屋
とはいえ、実際の美容師側の気持ちとしては事前に予約してきてもらいたいというの本音です。
そこで今回は、
- 美容院に予約無しで行くのはやめた方が良い理由について
こういった内容を美容師の目線から見て感じる本音を通してお伝えしていきます。
この記事を読むと、赤裸々な美容師の本音が分かるので、ひょっとして予約しないで美容院に行く事に引け目を感じるようになってしまうかもしれません!今後も予約する気がないなんて方が読む際は注意が必要ですよ~(笑)
目次
美容院に予約無しでいらっしゃるお客様への美容師の本音
現場で働く美容師も人間ですから、事前に予約してからきてほしいな~!と思う理由は様々あります。
予約してもらえるとこういった部分が非常に有り難い、ここではそんな美容師の様々な本音や事情をお伝えしていきます。
予約時間が決まっていないとお昼が食べられない
美容師は接客中にお昼を頂く訳にはいかない職業ですから、薬剤の放置時間や予約の合間にお昼を頂く事も当たり前にあります。
でも、このタイミングでお昼を食べようと考えていても、突然の来客があるとその対応で大抵の場合お昼を頂くタイミングを逃します。
昔は「それでも職人なんだからしょうがない!」
なんて意見もまかりとおりましたが、現在の労働環境はそんな事ではいけません。
美容師もひとりの人間ですから、予定していた時間にお昼を食べる事はとても重要だと思います。
健康だからこそ良い仕事ができる訳ですもんね。
そして、これはある意味で美容師あるあるですが、この記事を書いている自分自身も美容師さんってお昼いつ食べてるんですか?
って聞かれた事が今までにも多々あります。
そして若い頃はこう答えてました。
美容師 髪屋
お客様
美容師 髪屋
当時はホントにそう思ってましたが、完全予約制でサロンを運営して予定したところでお昼を頂いている現在では、あれは体に良くないよな~、と思います。
ですから、世の中の美容師さんのお昼の時間を確保してあげる為にも、ぜひ事前に予約の時間を決めてあげて下さいね。
お手洗いに行きたいのに行けない場合がある
これも冗談のようでホントにある事です。
例えば、パーマや縮毛矯正の放置時間というのは非常にシビアで、間違えて長くおいてしまうととんでもない仕上がりになってしまう事も!
だから、お客様にお茶と雑誌をお出しして~、その後に薬剤の放置時間が〇〇分経過する前にはトイレを済ましておかなくちゃ。
でも、そんなタイミングに予約していないお客様が突然いらっしゃると、空き時間の確認や対応でトイレのタイミングを逃す事もしばしばあります。
その後にいけばいいじゃないか?と思うかもしれませんが、そうは行きません!
そうこうしているうちに薬剤の反応は進んでいるので、早くチェックに戻りお流しに入らなければ髪が一大事になってしまいます。
美容師 髪屋
予約無しでいらっしゃるとお客様にもデメリットが!
予約無しでいらっしゃるお客様にも、実は美容師が感じるデメリットがありますので紹介していきます。
事前に技術に必要な物を用意できないので段取りに時間がかかる
例えば、パーマのご予約を頂いている場合は事前にパーマ用のクロスやコーム、タオルなどをひとまとめに用意しておく事ができます。
でも、ご予約を頂いていない場合はフロアのあちこちから準備物を揃えるようになり流れが悪くなります。
そういう時に限って、あれコームが見つからない!
なんて事が実際にあるんです。
探している時間は5分~10分だとしても、他のお客様との段取りもズレていくので、最終的にはこんなささいな事の積み重ねで終了時間がよてよりも20分以上遅れるなんて事もカンタンに起こります。
美容師 髪屋
事前にカルテの確認ができないので以前のデータが活かしきれない
事前に予約を頂いたお客様も、予約無しでご来店頂いたお客様もきちんと対応して欲しい気持ちはきっと一緒ですよね?
でも、美容師の本音としては「事前に予約を頂いているお客様の方がきちんと対応できる」という人が多いと思います。
美容師 髪屋
美容師側からしても、どちらのお客様も大切にしたい気持ちはもちろん変わりません!
しかしですよ、、、
美容室にはカルテというお客様の個人情報や施術履歴をまとめたデータがあるのはご存知の方も多いと思いますが、
事前にご予約を頂いておくとこのカルテを落ち着いて見直す事ができますので
- お客様に今回はどんな提案をしようかな?
- 前回はどんな髪の悩みがあるって言ってたかな?
- そう言えば、〇〇日にこんな予定があるって言っていたなぁ?
こういった事を一度まとめて考えておけるんです。すると当日のカウンセリングは充実した内容になります。
ですが、予約無しのお客様の場合にはカルテを落ち着いて見直す時間はなかなか作りにくくなってしまいます。
すると、限られた時間で行わなければならないカウンセリングの内容も必然的に薄くなってしまうので、きちんと対応したくてもそれができなくなってしまいます。
美容室とお客様の関係と言うのは特別企画の一話限りのドラマではなく、ずっと続いていくストーリー型のドラマとも言われます。
前回のデータを丁寧に見直すからこそストーリーは続く訳ですから、美容師側に丁寧な対応を求める方であれば絶対に事前の予約をして頂く事をオススメさせて頂きます。
それでも美容院に予約無しで行かれますか?
今回は現場の美容師としての本音をお伝えしましたがいかがでしたか?
予約あり、予約無しのお客様のどちらも大切にしたい!そう考えるのは美容師しては当然の事でもあります。
でも、
- 美容師の労働環境の改善
- お客様とのストーリー性のあるお付き合いをしたい
といった部分を加味してみると、著者の私自身がスタッフを雇用するオーナーとなった立場から考えるとお客様にはできる限り事前に予約を頂きたい。
というのが率直な感想です。
ご予約を頂くだけで、雇用しているスタッフは数倍働きやすい環境になりますし、お客様に本当に真摯に対応する環境が作りやすくなります。
美容師 髪屋
まだまだ予約しなくてもOKという美容室も多く存在しますが、この記事を通して「じゃあ予約してから美容院に行こうかな?」と思って頂けるお客様が少しでも増えてくれればいいなと思います。
そして、世の中の美容師さんの労働環境が良くなると同時に、お客様にも美容室で上質な対応をうける機会が増える事を願っています。